エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
想いが溢れて止まらなくなってしまった私は、未だバツ悪そうにしている窪塚にぎゅうっと力任せに抱きついてしまっていた。
「バカッ、そんなことで穢れたりしないわよッ! だからお願い。本物の恋人としてのスタートが切れるように、今すぐ窪塚の初めて頂戴?」
「ーーッ!?」
それを窪塚は驚きつつも、逞しい腕にしっかりと抱き留めてくれて、私の想いに応えるように、尚も胸に引き寄せ、ぎゅうぎゅうに掻き抱いてくれる。
そこへ間を置かず放たれた窪塚からの落ち着いた優しい甘やかな声音で私の鼓膜だけじゃなく心をも打ち振るわす。
「……ああ。わかった。鈴に全部やる。これからは本物の恋人だもんな。最高のスタートにしなきゃな」
「うん」
そうしてしばらく抱きしめあった後で、窪塚との甘い甘いひと時は、窪塚からの優しくも甘やかな口づけによって再開されキスの合間で愛を囁きあった。
「鈴、好きだ。愛してる」
「私も。好き。大好きーーんん~~ッ!?」
そうして窪塚によってベッドに組み敷かれた私は、ゆっくりと身体にのしかかってきた窪塚に熱のこもった眼差しで愛おしげに見つめられつつ、何も纏っていない窪塚自身をたった今受け入れたところだ。
これまで何度も身体を重ねてきたというのに、想いが通じあえただけでこうも違ってしまうのか。というほどに、とても感慨深いものだった。
私の身体を優しく気遣いつつ腰をゆっくりと押し進めてきた窪塚と、深く深く繋がりあった刹那。
切なげに呻いてから、私のことをしっかりと抱き込んだ窪塚は、すぐには動かずにいてくれて、私の頭や髪をそうっと優しく慈しむようにして撫でながら気遣ってくれていた。