エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 そうしたらそのタイミングを見計らったかのように、今までじっと動かないでいてくれた窪塚が、ゆるゆると腰を巧みに揺らめかし始めたから堪らない。

 そこへ尚もとどめとばかりに、いつものドSっぷりを遺憾なく発揮してきた窪塚が微かに笑みを孕んだ声を放ってきた次の瞬間。

「鈴が煽ったんだからなっ、責任持って付き合ってくれねーと。ほらっ」

 普段から鍛えている体躯を生かして、あっという間に坐位の体勢へと持ち込まれていた。

 急に身体が浮遊したのにも驚愕したが、それよりも正面から抱き込まれた状態で坐位にされたことで、自重が作用し、受け入れた窪塚自身が容赦なく攻め立ててくる。

「あっ、ちょっ……だめぇ。今、イッたばっーーあっ、ヤッ……あぁんッ!?」

 物凄い圧迫感と天を突き上げるようにして怒濤の突き上げを繰り出してくる、恐ろしくタフな窪塚の猛攻撃をお見舞いされては、私には為す術などなかった。

 ただただ窪塚の逞しい腕の中で、必死になって窪塚の背中にしがみついていることしかできない。

 そんな私のことを激しく揺さぶるようにして、興奮状態の窪塚が突き上げてきて、次々に襲いくる凄まじい快感に身悶えつつも声の限りに喘がされている。

「あっ……はぁ、んぅッ……」

 今にも狂ってしまいそうなほどに気持ちいい。

 少しでも気を抜けば、綺麗サッパリ意識を手放してしまいそうだ。
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