エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
窪塚はいつもいつも私のことを優先してくれていた。
こうやってこれまでのことを想い返すたびに、窪塚の想いに気づかされる。
これからだってきっとそうに違いない。
そのたびに、窪塚のことをもっともっと好きになっていくんだろう。
私がそうであるように、窪塚にとってもそうでありたい。
だからもう絶対に後悔なんてしない。
再び後悔の念に囚われそうだったけど、窪塚のお陰で、軌道修正することができた。
私は、もう前だけを見据えるために、今一度、一歩踏み出すつもりで声を紡いだ。
「もう、そんなに心配しなくても平気だってばッ。ほら、この通り。ね?」
「否、けど、俺、理性見失ってたし。本当に大丈夫なのか?」
「多少は怠いけど、大丈夫だってば。そんなことより、まだまだ窪塚のこと傍で感じてたいの。家に戻ったら外泊なんてできないかもだし。だから、お願い。ね?」
「そんな可愛いお強請りされたら、ヤバいだろ」
「ーーええッ!? うっそ。復活、早すぎない?」
「鈴が可愛いことばっか言ってくるからだろ。こんなにも俺のこと煽ったんだからさ、ちゃんと責任とってくれねーと」
「////……えっ、もうちょっと休ませてくーーあっ……ひゃんッ!?」
ようやく想いが通じ合えた窪塚と身も心も固い絆で結ばれてーーこの幸せをまだまだ一緒に分かちあっていたい。
その想いに突き動かされて、お強請りを炸裂させたものの。
まさか、そんなに早く驚異的な復活を遂げてしまうなんて夢にも思わなかった。
どうやら恋から愛へと進化を遂げた私と窪塚の互いを想い合う気持ちには、途轍もないパワーを秘めているらしい。
そんな私と窪塚の甘やかなひと時はまだまだはじまったばかりのようだ。
ちなみに、この日のタフで絶倫な窪塚の攻め立てによって、翌日、折角の休日を寝て過ごす羽目になってしまった私がひっそりとジム通いを決意したことは内緒だ。