エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
内科医VS外科医
非常に不本意ではあるけれど、当直明けだったあの日、窪塚とセフレなんていう不埒な関係になってから、早いもので、もうすぐ二月目を迎えようとしている。
思い返せば、あの日の翌日は本当に大変だった。
出勤して早々、更衣室に入るなり、同じ総合内科の同期医師であり、この病院で勤務するようになってからの友人でもある、本城《ほんじょう》彩《あや》に、壁際に追い込まれて所謂壁ドンされた体勢で。
『ちょっと。あんたたちいつからそんなことになってたのよッ!』
『……いや、その』
怖い顔して詰め寄られ、友人である彩に嘘をつくことがどうにも憚られて、けれど、本当のことも言えないし、どうしたものかと思案しかけた時のこと。
『あっ、分かった。この前言ってた大学のプチ同窓会でしょ?』
『……へ!? あぁ、うん』
唐突に何かを閃いたというような表情に豹変した彩からの質問に、驚きつつも、話を合わせることしかできないでいたのだが。