スティンガー 〜危険な香り〜
学校に付き教室に入ると
郁美が麗の机のそばを
行ったり来たりしていた。


「プッ!何か面白いのがいる」


「あっ!麗!!」


淳宏の言葉に反応した郁美は
麗の姿を確認すると
思い切り抱きついてきた。


『……死ぬ。』


思いのほか力一杯抱き締められた。


「麗!麗!心配したんだよ!
私も迎えに行くってこいつに言ったら」


「煩いから嫌だ」


「ねえ酷くない!!」


二人のやりとりが朝から賑やかだけど
とても心地良かった。
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