スティンガー 〜危険な香り〜
「それ…男?」


声色からして
少しだけ怒っている感じがした。


『違います!
いとこのお姉ちゃんです!

お店を開くからバイトとして
手伝って欲しいって頼まれたので。』


「そっか。」


麗がそう答えると先ほどとは違う優しい声色に変わった。


『親がお姉ちゃんの所で働くなら
独り暮らししてもいいって
言ってくれたので。』


「お前独り暮らしなわけ?」


昌行は焦ったような顔で麗を見ていた。
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