スティンガー 〜危険な香り〜
「お前が他の男に呼び出されるたびに
俺らはその男をボコってる訳。
二度と手を出さないように。」
聖から衝撃的な言葉が飛び出した。
『ッ!…な…んで。そ…んな』
「酷いことって?
酷いのはお前だろお。
俺の存在にちっとも気づいて
くれやしないんだからなあ。」
「そうそう。俺なんか
あんだけ頑張ったのに
淳宏にボコられて終わりってゆう
無駄死にさせられたんだ。
その淳宏から
めっちゃ着信来てるけどねえ。
淳宏に愛されてるねえ。」
そう言って昭平は麗の携帯を見ていた。
「彼氏でもないくせに
常に一緒に居やがって…。
ちょっとサッカーが上手いからって
女にモテやがって。
本当…ムカつく野郎だな。」
昭平の目は憎悪に満ちていた。