スティンガー 〜危険な香り〜

「お前が他の男に呼び出されるたびに
俺らはその男をボコってる訳。

二度と手を出さないように。」


聖から衝撃的な言葉が飛び出した。


『ッ!…な…んで。そ…んな』


「酷いことって?

酷いのはお前だろお。
俺の存在にちっとも気づいて
くれやしないんだからなあ。」


「そうそう。俺なんか
あんだけ頑張ったのに
淳宏にボコられて終わりってゆう
無駄死にさせられたんだ。

その淳宏から
めっちゃ着信来てるけどねえ。

淳宏に愛されてるねえ。」


そう言って昭平は麗の携帯を見ていた。


「彼氏でもないくせに
常に一緒に居やがって…。

ちょっとサッカーが上手いからって
女にモテやがって。

本当…ムカつく野郎だな。」


昭平の目は憎悪に満ちていた。
< 137 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop