スティンガー 〜危険な香り〜
「痛ッ!」


苦しさから解放され
酸素が全身に回った。


『…はぁ。…はぁ。
私は。取ってない。』


呼吸を整えてから
真っ直ぐに女の子を見つめ
嘘偽りなく答えた。


「ッ!嘘だ!!嘘だ!!
突然…好きな子が出来たから
別れようって!

私は!別れるなんて!
絶対に嫌だったから!

彼の為なら何でもしてきた!
やっとの思いで付き合えたのに…

まだ…こんなに好きなのに…」
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