スティンガー 〜危険な香り〜
「チッ!なんでだよ!」


片や昭平は麗の携帯をいじっていた。


「お前何してんだよ。」


話かけてきた伊藤に対しても
苛立ちを隠さずにいた。


「携帯見れば
その男にたどり着くと思ったんだけど
ロックが解除されねえんだよ!

誕生日もダメ!
産まれた時の時間もダメ!
電話番号もダメ!

始めて彼氏が出来た時の日にちも
別れた時の日にちも
バイト始めた時の日にちも

いろいろ試したけど
何にもひっかかんねえんだよ!」


そんな事まで知っている昭平に対して
麗はさらなる恐怖心が芽生えた。
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