スティンガー 〜危険な香り〜

こっちの様子を
何処かで見ているのかと思わせる
言い方だった。


再三の放送を聞いた二人は
焦ったように駆け出し
その場を後にした。


『………た………すかった。』


麗は解放された腕をさそりながら
ホッと胸を撫で下ろした。


「………………。」


麗の様子を里奈は眺めていた。


『あっ……りがとう…ございました。』


助けてもらった麗は
里奈にお礼を言った。
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