スティンガー 〜危険な香り〜

『ッ!』


昌行はステージ上から
麗を見つめていた。


そしてマイクを握りニヤリと
口角を上げた。


「お前ら良く聞け!


神崎麗は俺の女だ!!


少しでも手を出してみろ…


ただじゃ済まさねえぞ!」


再び静まり返った体育館に
昌行の声だけが響き渡っていた。


「おい麗!」


『はいッ!』


突然名前を呼ばれた麗は
緊張して瞬きを忘れるほどだった。
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