スティンガー 〜危険な香り〜
「何か問題あるか?」
強気だけど何処か優しい声色は
麗の不安や恐怖を洗い流していった。
『ないです!!』
そして今まで出した事のない
大きな声で昌行に答えた。
その返事に満足した昌行は
ステージから降りて麗めがけて
真っ直ぐ歩いてきた。
生徒達は唖然として
昌行が通るのを避けながら見ていた。
昌行は麗の目の前には立つと
優しく微笑んだ。
「これらは俺がお前を守ってやる。」
そして優しく麗を抱き締めた。