スティンガー 〜危険な香り〜
「どっちもサイテー!!」
「俺たちの麗を!!ふざけんな!」
「変態!!キモい!!」
周りからは怒号が飛び交っていた。
「うるせえ!!お前らだって
面白がってたじゃねえかよ!!」
聖がそう叫んだが
誰の耳にも届かなかった。
「麗がどんだけ苦しんでたか…
明日から学校休むとかなしな。
せいぜい好奇の目を向けられる事だ。
それでは集会を終わります。解散!」
淳宏がそう言うと
生徒達はぞろぞろと体育館を後にした。