スティンガー 〜危険な香り〜

「何で知ってるの?って顔だな。」


『だって・・・・』


「フッ。可愛い。
俺と祐介は幼馴染で
祐介は小さいころから
モデルの仕事してたんだ。

世間に顔が割れてるぶん
普通の生活が難しい。

だからあいつの身分を隠す為に
俺も同じような格好をすれば
目立つ事はないだろうと思って。

ここの理事が祐介の親父さんだったから何かあればすぐに動けるようにって生徒会に入らされたんだ。」


昌行の話を麗は静かにきいていた。


「だから生徒の顔と名前知ってた。生徒会の仕事として駅の清掃作業してたから麗の事も知ってた。」


その言葉を聞いて麗ははっとした。


今までの偶然という点が
必然という名の線に変わった。
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