スティンガー 〜危険な香り〜


『……あの時。
昌行さんが来てくれなかったら
私…どうなっていたか。

もちろん佑介さんにも感謝してます。』


麗はあの時の事を少し思い出していた。


『あの後から昌行さんには
助けられてばかりですね。

…情けない。』


麗がそう言って自分を攻めた。


「情けなくねえよ。
いままで良く耐えてきたと思うぞ。」


そう言って麗の頭に
優しく触れた。


『ッ!』


驚いて顔をあげると
優しく微笑む昌行の顔があった。
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