スティンガー 〜危険な香り〜
「ッ!それはっ…………。」


涙が引いた女の子の顔は
化粧が"溶けた"と言った方が
しっくりくる。


「黙るって事は
"肯定"と捉えていいよね。」


それでもなお
佑介は女の子を追い詰める。


「ッ!…………。」


「まあ見てたのは
俺らだけじゃないと思うよ。

この駅結構利用する人多いし。

ちょっと携帯見せてくれる?」


佑介がそういうと女の子の友達が
携帯を震える手で渡した。
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