スティンガー 〜危険な香り〜
「…ふぅ。」


緊張の糸が解れて
身体の力が抜けていく。


近くのベンチに座り
空を見上げた。


「…満月だ。」


雲ひとつない空には
大きな満月と光輝く無数の星が
広がっていた。


"世の中に女の子なんて
星の数ほどいる。

さっきの人も
また別な人を好きになる。

私の事なんてそのうち忘れる"


そんなことを考えながら
満点の星空を眺めていた。
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