スティンガー 〜危険な香り〜
「巻き込んでしまって
すみませんでした。

彼が浮気してるかもって
…この人に相談してて。

そしたら
浮気相手がこの子だったみたいで
彼氏を取られたんです。

でも。
簡単に離れていった彼は…
その程度なんだなってわかりました。」


『…誤解が解けて良かった。』


昌行の服をぎゅっと掴んで
精一杯の言葉を選んだ。


「それに麗さんはこのあたりでは
美人だってかなり有名なんですよ。

トラブルに巻き込まれないように
気をつけて下さいね。」


『…………………はい。』


そう言われても本人は
全く実感がなかった。
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