スティンガー 〜危険な香り〜
「電車きたからそろそろ行くわ。」


そう言って頭に置いた手を離した。
温もりが無くなり
麗は少し寂しく感じていた。


「……すぐまた会える。」


思っている事が見透かされたのか
驚きで目を見開いた。


「麗ちゃん!
俺たち良くこの時間は
駅にたむろってるから

困った事があったら探して。

いつでも昌行が飛んで行くから。」


「俺かよ。」


『プッ!』


「「……………。」」


二人のやりとりに
思わず吹き出してしまった。
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