スティンガー 〜危険な香り〜
━━━━ 昌行 side ━━━━


何であの時助けに行ったんだ。


今までだって何回もあの光景を
見たことあんのに。


ボーッと窓の外を眺めてると
反射して佑介のニヤついた顔が
映っていた。


『キモッ!』


「お前の方がキモいわ。
らしくねえ事して。」


佑介に言われなくても
自分が一番良く分かってる。


『…何となく』


苦痛な表情をしてる麗見たら
勝手に身体が動いた。
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