スティンガー 〜危険な香り〜
数時間前に学校を出て
家に帰ろうと駅のホームで
電車を待っていた。


そこへ先ほどの同じ年くらいの男が
声をかけてきた。


「…あの!
ちょっといいですか?」


携帯から声のする方に目を移すと
真っ赤な顔をした男が立っていた。


その顔を見ただけで
これから何があるのか予想がついた。


そして周りの視線が
二人に集まっていた。


それに気づいた男は
余計に恥ずかしくなっていた。


『…あそこの公園で。』


麗は男にそう言って
駅の近くの公園に移動した。
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