スティンガー 〜危険な香り〜
目の前で
仲睦ましく笑っている二人を見て
少しだけ羨ましいと思っていた。


その時だった。


「麗さん!
聖君が早く返事下さい!!
って言ってたよ!!」


突然安部の声が教室に響き渡った。


「えっ!何!聖に告られたの!」


「まじで!!付き合うの?」


「聖チャレンジャーだな!!」


「ねえ麗!!どうなの?付き合うの?」


麗は安部の顔を見て
時が止まってしまった。


「麗さん…睨まないでよ。」


睨んでいた訳ではなく驚いていた。
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