スティンガー 〜危険な香り〜
『……とりあえず歩くか。
道教えてくれねえと
送っていけねえんだわ。』


「あッ!はい。」


そう言って麗は歩きだした。


お互いに終始無言だった。
接点がないから
何話したらいいかわかんねえ。


まあ…もともと喋る方でもないし。
喋りは佑介が担当だったかなあ…


こんな時、佑介だったら
口からペラペラ出てくんだうな。


あいつを羨ましいと思ったの
初めてだわ。


「……あの!」


『ん?』


俺がトリップしてると麗が声をかけてきた。
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