スティンガー 〜危険な香り〜
他のクラスの人たちが
好奇の目を向けていた。


「あの子でしょ麗って。」


「こんな近くで見たの初めてかも」


「噂通り美人だ」


「聖も良くOKもらえたなー!」


「今フリーらしいから
たまたまなんじゃねえの?」


人の多さに
逃げ出したい気持ちにかられた。



「…麗。大丈夫?」


麗を野次馬から隠すように
淳宏が目の前に立ってくれた。
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