スティンガー 〜危険な香り〜
「"それは男か?"って
聞かれたから"神崎麗"って答えたら

"全学年の男子生徒の為に
是非ともそうしてくれ"

って言われたから当分大丈夫。」


電話越しで淳宏は笑っていた。


『プッ!そんな大袈裟な。』


「郁美なんて野次馬に
"麗が美人だからって僻むな"
って喧嘩売ってたんだぜ。

すげえどや顔で。」


『アハハハハ!でも嬉しいな。
二人がいてくれるだけで心強い。』


「フッ!俺様の有り難さを噛み締めろ」


『俺様って。ありがとうね。
明日…行ってみる。』


「了解。
それじゃ明日迎えに行くから。」


淳宏はそう言って電話を切った。
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