灰色の月
彼は私をこの先も姉の身代わりにするつもりなのか
姉の身代わりで
私はこの人とこの先
生きていくのか
凜々花と呼ばれながら
抱かれるのか
そんなの辛すぎる
私には
閑と云う名前があるわ

私は逃げた
この現実から
誰も知らない港町に落ち着き
3ヶ月がたった頃
身体の異変に気付いた
まさか、まさかね
それでも不安になり
ドラッグストアで
妊娠検査薬を買い調べたら
妊娠していた。
あの時の子供だわ
子供に罪はない
だから産もう
今のうちに稼がないと
仕事が出きるうちに
掛け持ちをしてお金をため
出産の準備をしなければ
私1人なのだから

無理がたたり
倒れてしまう


その頃亮司は閑をさがしていた
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