悪魔の鬼ごっこ
ふふん♪ふ〜ん♪
隣の青ざめている雄飛とは正反対で、私は上機嫌に鼻歌。
私たちは今、浮気女を待っている途中だ。
昨日。
『明日、会える?』
と送って、そのまま待ち合わせまでこぎつけた。
あー!楽しみだなぁ!私がいるのに浮気するんだから、相当レベルが高いんでしょーね!
「あの、麻衣さん?殴ったりしないよな…?」
「えー?そんな物騒なことはしないわよ」
「じゃあ指ポキポキ鳴らすやめろよ〜!」
ふふふ、まぁそれは、相手の出方次第よね。穏便に話し合いで終わるなら、それでいいんだけどね…
「そうだ、あんたも直接別れようって言ってよ」
「それは分かってるけ「ゆうく〜〜ん!!」
来たーーー!!!
遠くから聞こえる甘ったるい声。
浮気女のお出ましだいっ!