悪魔の鬼ごっこ
「なんでぇ、彼女さんがいるのぉ?今日はあたしと2人きりでデェトでしょお?」
「えっと、それが…」
「直球で言うけど、雄飛と浮気してるんだって?」
雄飛が頼りなさすぎるから、私の口から伝えることに。
「もう会わないで」
「ほぇー?なんでぇ??」
ん?何で、とは?
「雄飛は私と付き合ってるの。私のことが大好きなの。あんたの出る幕はないっ」
「えぇー?そんな事ないよぉ?ゆうくんとぉ、あたしはぁ、愛し合ってるんだからぁん」
「おい、お前からも言ってやって」
ドスッと黙りこくっている雄飛の脇腹を突く。
「えっとぉ、そのー、」
「あー!!ささっと言えや!あなたと金輪際会わないって」
どもりまくる頼りない雄飛に、イライラが募っていく。直接自分で言えって言ったよなぁ!?
すると、クスクスっと浮気女の笑い声が聞こえてきた。