悪魔の鬼ごっこ



浮気判明後、家に帰ってすぐに雄飛を呼び出した。

割とお互いの家が近いから、30分もかからず、ピンポーンとインターホンが鳴る。

「急に呼び出してどーしたの?」

「いいから入って」

「ほいほ〜い」

私の怒りなんて露知らず、呑気な顔の雄飛。

とりあえずリビングに通して───



バコーーーーン!!!!!

思いっきり顔をグーパンしてやった。

不意打ちだったこともあり、意図も簡単に雄飛は尻もちをつく。

「え、え?いきなり、何!?」

殴られて尚、わかっていない様子。

察しつけよ、アホ。


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