悪魔の鬼ごっこ
「おいこらてめぇ、浮気してるだろ」
私の怒りを含んだ声に、さぁ〜っと血の気が引いた様子の雄飛。
目があからさまに泳いでるし。
「え、ええええっと、何のこと?俺、し、しし、し知らないんだけど」
声が震えまくってるけど、まぁいいや。
「これを見ても、白を切れるかなぁ?」
私は友だちに送ってもらった浮気写真を見せた。
「これ、お前だよなぁ?あぁ?」
雄飛の襟を掴んで引き寄せれば、もう涙目。
あれ?私の彼氏、弱くね?
何で付き合ってんだろ?と一瞬悟りそうになる。