悪魔の鬼ごっこ
「ほん、っとにごめんっ!」
そして現在に至るわけで。
勝手に土下座までして、悲しいやつ。
雄飛を見下げれば、くぅーんと子犬みたいな顔。捨てられたみたいに瞳をうるうるさせやがって。泣きたいのはこっちだよ。
あぁ…こんなのが、彼氏だなんて…でも、いいとこもあんだよなぁ…
私の心の中で天使と悪魔が戦っている。いけないいけない。心を鬼に、顔を般若にしないと。
「で?いつから?どこで知り合ったの?」
「え、えぇっと、話せば長くなりまして」
「いいから言え」
「はい」
ここから雄飛の説明&言い訳タイムが始まる。