悪魔の鬼ごっこ
「ち、違うんだよっ!本意じゃなかったんだ!」
「へーぇ?」
「その日はみんなテンションが上がってて、酒飲んでてさ…それで気づいたら、ホテルのベッドで寝てたんだよおおぉおお!!!!」
何か発狂してるけど、頭おかしいんじゃね、コイツ。
つまり記憶がないと。都合よすぎでしょ。許してもらおうと思って嘘ついてる可能性もあるよね。
「証拠もないのに、信じろって?」
「マジなんだって!!信じてくれよぉぉお!俺は麻衣一筋だって!」
私の腰に縋り付く雄飛。涙と鼻水で汚い。
「はいはい。とりあえず信じる信じないは置いといて。だったら何で関係続けてんのよ?」
一夜の過ちだったら、そこで関係は終わりのはずなのに、事実浮気してんだから、いろいろ矛盾してるじゃん。