悪魔の鬼ごっこ



「ち、違うんだよっ!本意じゃなかったんだ!」

「へーぇ?」

「その日はみんなテンションが上がってて、酒飲んでてさ…それで気づいたら、ホテルのベッドで寝てたんだよおおぉおお!!!!」

何か発狂してるけど、頭おかしいんじゃね、コイツ。

つまり記憶がないと。都合よすぎでしょ。許してもらおうと思って嘘ついてる可能性もあるよね。

「証拠もないのに、信じろって?」

「マジなんだって!!信じてくれよぉぉお!俺は麻衣(まい)一筋だって!」

私の腰に縋り付く雄飛。涙と鼻水で汚い。


「はいはい。とりあえず信じる信じないは置いといて。だったら何で関係続けてんのよ?」

一夜の過ちだったら、そこで関係は終わりのはずなのに、事実浮気してんだから、いろいろ矛盾してるじゃん。


< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop