陽だまり笑顔の君に



「まだ何か?」



「いやぁ…そのぉ…」



なにやら言いづらそうに
モジモジし始める俊くん



なんなの、早く言ってよ
イラッとするから



「また、菜々ちゃんの手料理が食べたいなぁなんて…」



ちょっと照れくさそうに言う彼に
私は予想外の言葉を浴びて拍子抜けした。




なんか…ちょっと面白いかも。




「私の手料理が食べたいというより…食べるものがないの間違いじゃないですか?」



わざと意地悪く言ってみる



「な、なんでそれを!?菜々ちゃんエスパーかなんかですか!?」



ギクッとした様子で慌てる
俊くんに思わず笑いが出る



「仕方ないですね、今回だけですよ?」



ほんと変な人。



「そっちのほうがいいですよ」



「へ?」



突然わけのわからない言葉を
投げられ首を傾げる



「さっきの作った笑顔より、そっちのほうが凄く可愛いです」




優しい笑顔で俊くんが
そんなことを言う



私の作り笑いに気づいたの
お兄ちゃん以外では
俊くんが初めてだーーー



ーーーーーーーーーーーっ///



何だか嬉しいような
恥ずかしいような気持ちになって
私はすぐ様、家の中に入った。

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