陽だまり笑顔の君に


神様ありがとうございます!
優亜、嫉妬してごめんなさい!!


さっきの今で優亜に対して
態度変わりすぎかもしれないけど
それくらい嬉しいことで



私にもやっとチャンスが!!!



「あはは、大事なこと言い忘れててごめん」



「大丈夫!!ところでその仕事ってどんな仕事なの?」



かなり食い気味に優亜に詰め寄る



「ほら、ゲーム制作科に私の幼馴染いるじゃん?」



確か…桜庭さん。
そう考えるとほんとつくづく
私の周りは優亜の知り合いで
構成されているのね…



ある意味、恐怖を感じる。



「で、そのゲーム恋愛シュミレーションゲームなんだけど、それに出てくるキャラの声優をして欲しいって」



ドキッ



優亜の発言に鼓動が高鳴る
恋愛…私の苦手分野だ…。



「なるほど…それで?」



「でねー、その物語自体を書いてるのがM大の文学科の人達なの。それで今日から打ち合わせがあるみたいなんだけど…って菜々!?大丈夫!?」



妙な汗をかいて苦しそうに
している私を見て、優亜が
心配そうに顔を覗く



「だ、大丈夫よ。ちょっとお手洗い行ってくるわ」



震える体を抑えて
教室から出る



私が…恋愛?



私はまともに演技できるの?
兄を思い出さずにちゃんと
できるのだろうかーーーーー。
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