陽だまり笑顔の君に
信頼
*信頼*
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「俊くんに紀田さん!?」
私の言葉に紀田さんが
軽くお辞儀をする
まさか…2人がM大で
私が演じるシナリオを
書いた本人たちだなんて…
私は、羽麻くんの隣に
腰をおろして置いてあった
資料に目を通す…
……………いや、待て待て待て
座る場所おかしくないか?
普通、こちら側の人間と
あちら側の人間がそれぞれ
隣同士に座るものなのでは…
「あー、今座る場所おかしいとか思ってますよね?」
私の心の声が漏れたのか!?
はたまた彼がエスパーなのか…
「これからそれぞれの役について、紀田が内倉に、俺が菜々ちゃんに説明します。だから隣同士のほうが話しやすいのでそうしました。」
屈託のない笑顔を見せる俊くん
なるほど…そういうことか。
「わかりました。」
「ねー、菜々と羽麻くん同い年なんだしタメ口で話したら?なんか堅苦しいよ?」
誰にでもフレンドリーな優亜が
そんな私たち2人を見て顔をしかめる
まあ、確かに…
同い年だから敬語を
使う必要はないのだけど…
でもなんか…まだ会って
そんな経ってないからな…
タメ口で話すのは
気が引けてしまうーーー。