陽だまり笑顔の君に
初仕事
*初仕事*
付き合い始めてから1週間。
今日は2回目の打ち合わせ
何度も台本を読んで
イメージして練習した。
「大丈夫、私ならやれる」
その言葉を何度も口にして
拳を握る…ここで少しでも
成果を出さなきゃいけない…
「裕也たち遅いね」
隣で優亜がミルクティーを
飲みながら頬杖をつく
「そうね…優亜は練習してきたの?」
「もちろんだよ!キャラ的に私っぽかったからそれなりにイメージしてきたけど、やっぱ緊張する」
「私もだよ…」
ちょっとだけ不安そうに笑う優亜に
私は大丈夫だよという意味を込めて
優しく微笑み返したーーーーー。
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その数分後
勢いよく扉がバァンっと開き
「遅れた!!」
と息を切らして俊くんが入ってきた。
その後には相変わらずクールで
涼しい顔した紀田さん。
「大丈夫だよ」
「ありがと菜々♪」
「菜々?」
俊くんが私を菜々と呼んだ瞬間
優亜の眉がピクリと動く
「あ、言い忘れてたけど…」
そんな2人に対して何か
思い出したように話始めると
私をグイッと引き寄せて
「俺たち付き合ってるんで♪」
にっこり笑ったーーーーーーー。