陽だまり笑顔の君に
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
優亜の絶叫がレコーディング
ルーム中に響き渡る
「うるせーよ、猿」
そう言って優亜を睨みつける
紀田さんも何だか少し
驚いているみたいだ。
まあ、そりゃ…そうか。
つい1週間前までは俊くんの
片想いのはずだったし…
そう宣言した日に
まさか付き合うだなんて
誰も予測できないだろう。
「ちょっと菜々!何で言ってくれなかったの!?」
「だって…なんか気恥しくて…」
「やばい!やばい!あのクールな菜々がちょー照れてる!可愛い!」
優亜の言葉に顔を赤くして
視線を逸らすと何故か嬉しそうに
勢いよく抱きついてきた
「ちょ!内倉!俺の菜々にくっつくんじゃねえよ!」
「はぁ?女にも嫉妬しちゃうなんて羽麻くん器ちっさーい!」
「はぁ…お前らうぜぇ」
茶番劇を始めだした2人に
呆れ顔でため息をつく紀田さん
ガチャ
そこでまた扉が開いて
「お前ら何してんの?」
明らかにドン引いた表情で
桜庭さんが姿を現したーーーーー。