陽だまり笑顔の君に



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「だいぶ暗くなったなー」


「そうね」



「あのさ……菜々」



中華街以外にも、赤レンガパークや
コスモワールドを周り


みなとみらいの綺麗な夜景を
眺めていると俊くんが
おもむろに口を開く



「なぁに?」



「これ、3ヶ月記念のプレゼント」



「えっ……これって」


そう言って手渡された小さな箱



「開けてみ」


「あ……ペアリング。うそ……すごい嬉しい」



「つけてやるよ」



俊くんが小さな箱から
片方の指輪をとると
私の左手の薬指に嵌める



ピンクのシンプルなリング
俊くんのほうはシルバーカラーで
よくみると付き合った記念日が
彫られていたーーーーーー。



「俺のは菜々がつけて」



嬉しそうに催促する俊くんに
私は箱から指輪を取り出すと
同様に彼の左手の薬指にはめる



すると、俊くんはそのまま
指先を絡めてきた。
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