陽だまり笑顔の君に



「はー、俺めちゃくちゃ幸せなんだけど?」



「わ、私も」


「菜々すげー好き」


「うん、私も」


俊くんのストレートな言葉に
一気に熱が上がる……



「さっきから私もばっかり、ちゃんと好きって言えよ、じゃないと俺拗ねちゃうよ?」


「うっ……。」



イタズラな笑顔を浮かべる彼に
もはや太刀打ちできない……


「ほら、早く言えよ」



「わ、私も……俊くんが好き」


「好きだけ?」


「ーーーーーっ/// もーっ、大好き!!!」



ドSに拍車をかけていく俊くんに
半ばやけくそ気味に返事をする



「よく出来ました」



俊くんは満足したのかクスッと笑うと
私に軽い口付けをした。



「さて、指輪もつけ合いっこしたし、そろそろ帰るか」


「そうね!」



2人でそのまま手を繋ぎ
歩き始めようとして立ち止まる



「菜々?」



かつて聞きなれた声と
見慣れたその姿



「那桜……」


そして、兄の横には見知らぬ女性。
この人が那桜の彼女なのーーーーーー?

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