陽だまり笑顔の君に


自宅のアパートまでつくと
その脇で横たわってる人がいた



え!?人が倒れてる!?
私はその人に駆け寄り
思い切り揺さぶる



「だ、大丈夫ですか!?」



私の声に反応しムクっと
起き上がると…



「だぁずぅげぇでぇ…」



情けない声で半泣きしながら
私に縋り付いてきた



「きゃっ…な、何!?ちょ、離してください!!」



いきなりのことに驚いた私は
目の前の彼を思い切り殴る



ドカッ



しまった!!
と思った時には既に遅くて
彼は今度こそほんとに
バタッと意識を失ったーーーーー。




ーーーーーーーーーーーー



仕方なく私は自分の家へ
彼を引きずってきた



あんな軽く殴っただけで
倒れるなんてどんだけやわなの?



男にしては軽かったし…。



殴ったお詫びも兼ねて
仕方なくベッドに寝かしているが
ずいぶんぐっすり寝てるのね…



小さな寝息をたてて
寝ている彼の顔を
チラッと覗き込む



あれ?この顔どこかで…
そう思った瞬間



ガバッ



勢いよく起き上がったーーーーー。

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