陽だまり笑顔の君に
※菜々視点
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あれから何日経っただろう……
学校にも行かずにただぼーっと
毎日を過ごす……。
ダメだ、こんなんじゃ……
いい加減ちゃんと学校行かないと。
重い足をベッドから引きずり下ろし
なんとか支度を済ませて家を出る。
ふと、スマホを見ると
優亜からの着信履歴が
ズラーっと並んでいて
また心配かけてしまった
と、胸が苦しくなる。
その間に挟まる俊くんの
名前を見る……昨日の夜
俊くんから電話が来ていたようだ。
正直、あの後……
俊くんと会話した内容を
全然覚えていない。
あの日から、俊くんは
私を1人にしてくれた。
それは気を使ってなのか
はたまた、私と兄との過去を
聞いて気持ち悪がられたのか
もう私と関わりたくないのか
そんなことばかりが頭に浮かぶ。
というか常識的に考えて
兄と体の関係をもってるなんて
気持ち悪いに決まってる
例え、当時の私たちが
愛し合っていた結果だとしても
それは周りからしたらわからないし
わかりたくもないだろう……。
学校の門前で足を止める……
やっぱり何だか入る気にならない
ふと、左手を見ると記念日に
俊くんからもらった指輪が
太陽の光に反射してキラリと光る。
苦しい……。
こんなのわがままで自分勝手だと
思うけど……それでも私は
俊くんに嫌われたくない……。
お願いだから嫌わないで
捨てないでと願っている
「菜々!!」
そんな時、後ろから私を
呼ぶ声が聞こえて……
バシッと頬を叩かれたーーーーー。