陽だまり笑顔の君に



結局……またサボってしまった。
本当に……何がこの夢だけは
叶えたいだよ……やってること
めちゃくちゃ……



だけど……



今日ばかりは一歩
前進する日だから
許して欲しい。



私のアパートまで戻り
優亜と対面して座る。



「優亜……本当に心配かけてごめん。優亜だけじゃなくて他のみんなもだよね……。今から話すことはとても普通じゃないから……驚かずに聞いて欲しい」



震える体を押さえながら
しどろもどろに言葉を紡ぐ。


優亜は、そんな私の手を強く
握りしめると目で大丈夫と伝えてくる。



そのまま意を決して
私の過去を洗いざらい話したーーー。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



私の過去を聞いて
神妙な面持ちのまま
口を閉ざしている優亜に



「ね、気持ち悪いでしょ?……例え合意の上だったとしても、私と那桜は普通じゃない……軽蔑した?」



自嘲気味に話す。



だけど、優亜は首を横に振って



「ばか……。それで私が菜々のこと軽蔑したり、嫌ったりすると思ってたなんて心外だよ、見くびりすぎ。」



悲しげに微笑む。



それがまた苦しくて




「世間一般から見てそれが普通じゃないとしても……少なくとも当時の菜々にとっては、それは大切で大好きな思い出なんだよ?それを赤の他人が平気で踏みにじって壊していいわけない。」



わかってる
優亜は優しい。



友達思いでいい子だって
優亜の昔話を聞く限りでも
分かりきっていたことなのに



それでも、心を開ききるのが
怖かったのだ……。



「ありがとう、優亜。」



「それより、私はいいとして……問題は、羽麻くん!!ずーっと菜々の事、心配してたんだよ!!羽麻くんが今現状、どこまで知ってるか分からないけど、どちらにせよ……ちゃんと話し合うべきだよ。まぁ、第三者の私が偉そうに言うことじゃないけど……」



真剣な面持ちの後
へへっとイタズラに笑う優亜。
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