陽だまり笑顔の君に
だけど、すぐに微笑むと
俊くんは優しく笑って
「菜々……久しぶり」
ぎゅっと私を抱きしめたーーー。
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部屋の中に入り何をするでもなく
ただ2人で並んで座って
コテッと俊くんの肩に
自分の頭を乗せる
「俊くん……」
「ん?」
私の消え入りそうな声に
俊くんは優しく返事をすると
私の頭を優しく撫でた……。
「あの……ごめんなさい。全然、連絡もしないで……。凄く心配させたよね」
尚も消え入りそうな声の私。
体も微かに震えていて……。
「うん、すげぇ心配した。というわけで、お仕置するから覚悟しとけよ?」
俊くんはそう言って
突然イタズラに笑うと
私をベッドに押し倒して
激しいキスをする
強引で激しいけど
そこに温もりが伝わってきて
それが死ぬほど嬉しくて
俊くんと出会ってまだ
半年も経ってないのに
いつの間にかこんなにも
私の心の中は俊くんで
いっぱいなんだと思い知る
「はい、お仕置き完了」
「もう!ばか……」
火照った顔を抑えながら
軽く俊くんを睨むけれど
すぐ様、その顔は嬉しさで綻ぶ
「あのね……俊くん」
そしてそのまま言葉を続ける。
「私の過去聞いてくれる?」
次は真剣な顔で……だけど
今までよりも心が軽い
全部……優亜のおかげ。
今なら怖がらずに全て
俊くんに話せる気がするーーーーーーー