陽だまり笑顔の君に



「お、お礼って…別にいいですよそんなの」



「ダメですよ!3日も飯食ってなくて死にかけだった俺を助けてくれた女神なんですから!」



3日!?いや、ほんとどんな生活してんの!?
なんかこれ以上、拒否しても無駄そうだし
別に名前ぐらいどうってことないか……



「青葉…青葉 菜々です」



「菜々ちゃん!俺は羽麻 俊!よろしくお願いします!」



そう言ってニコッと笑う彼の
笑顔には何の曇もなくて
凄く輝いて見えたんだーーー。



ーーーーーーーーーーー



「まさか彼が隣人だったなんて…」



「どーしたの?」



1人ブツブツと呟く私の前に
優亜が現れる



「どうも」



その優亜の後にもう1人いて
私に軽くお辞儀をする



「ああ、どうも」



紀田さんも一緒か。
相変わらずのイケメン…



でもお兄ちゃんの方が…



ってまた、お兄ちゃんの
こと考えてるし!!



いい加減忘れろ!菜々!



「ところで菜々さっきなんか言ってたよね?」



「いや、別に大した事じゃ…昨日私の家のアパートで、おかしな隣人に出くわしただけよ」



「おかしな隣人?あははー、何それ」



「確か…はねま しゅん って言ってたかな…」



私の言葉に2人の眉がピクっと動き
お互いが顔を見合わせているーーー。



え?なに、なんなのーーーーーーー?


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