愛され、囲われ、堕ちていく
愛欲
「フフ…」
「ん?伊織、くすぐったい?」
「ううん…凪、可愛いなって……」
「そう?」
「次、俺の番ね!」
そう言って、凪沙の服に手をかけた。
「ばんざいして?凪」
素直に両手を上げる、凪沙。
スルッとインナーが脱がされ、下着姿になる。
「なんか…恥ずかしいね……」
少し顔を赤くして、両腕で身体を隠した。
その凪沙の姿に、伊織はゾクッと身体が震える。
凪沙の行動、仕草、全てが愛しくて堪らない。
「凪、俺も脱がせて?」
緊張して少し震える手で、伊織の服を脱がせる。

伊織を見上げると、綺麗な大きな目がしっかり凪沙を見つめていた。
「伊織…恥ずかしくないの?」
「恥ずかしくないわけじゃないけど、ずっと凪を見てたいから」
「目…綺麗だね……伊織って…」
「そうかな?」
「////」
あまりにもジッと見られる為、恥ずかしくて俯いた。
「凪?」
「……////」
「凪~!」
覗き込んで呼びかける、伊織。
「あんま見ないで?ほんとに…恥ずかしいの…
ドキドキしちゃって……」
「……だったら…もう…何も考えられなくしてあげるよ。
………いや、違うな…俺のことだけしか考えられないようにしてあげる……」
両手で凪沙の頬を包み込み、上を向かせてキスをした。
「ンンン……
んぁ……伊、織…あ…あぁ…」
そのまま押し倒した。
「凪…俺を見て?」
「でも…恥ずかし……」
「見つめ合わないと意味ないよ……
俺のこと実感したいんでしょ?」
恐る恐る目を開けると、伊織の熱っぽい視線を重なった。
「やっと…目が合ったね…!」

あとはただ、愛し合って果てていくだけ………


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