愛され、囲われ、堕ちていく
朝方、先に目が覚めた伊織。
肘枕で、凪沙の身体中にたくさんあるキスマークを見つめた。
凪沙が自分のモノだという印。
黒い薔薇のピアスも、キスマークも、左手の薬指の指輪も……全て、凪沙が自分のモノだという証。
伊織はこの証を見ていると、狂喜で溺れてしまいそうになる。
起き上がり、伊織は凪沙のピアスに触れた。
そして身体のキスマークをなぞり、左手の指に絡めて握った。
すると、無意識なのか凪沙が握り返してきた。
「え…?凪…?起きてる?」
「………」
「起きてねぇか……フフ…可愛い…」
しばらく微笑んで見ていると、
~~~~~!
凪沙のスマホに着信が入った。
スマホ画面を覗くと“紅音”の文字。
躊躇なく、電話にでた。
「なんだよ、紅音」
『は?伊織?なんで、凪沙のスマホに出るの?』
「夫婦なんだから、当たり前だろ!?」
『あんたねぇ…夫婦だからって何でも許されないのよ!』
「俺と凪の間は許される」
『だから━━━━━』
「もう、いい?今いいとこなんだよ。
邪魔すんな!?」
『同窓会!』
「は?」
『許可してよ!久しぶりなんだから…!』
「やだっつてんだよ!?
紅音は、死にたいの?」
『裕隆みたいに?』
「あ?」
『伊織は昔からそう。
大切なモノを奪われそうになると、相手を壊す。
宝物のぬいぐるみを捨てられた時も、欲しかったゲームを壊された時も……
…………裕隆から、凪沙を奪う時も…!』
「だから?」
『え?』
「俺は正しい恋愛なんて、わかんねぇよ。
宝物を大切に囲って何が悪いんだよ!
誰だって大切な宝物は、大切に囲うじゃん!
俺は凪が宝物だから、大切にしてるだけ」
『伊織…』
「はぁー、だったら勝手にしたら?」
『は?』
「同窓会」
『いいの?』
「だから、勝手にしたら!っつてんの!
俺も勝手にするから!」
そこで、一方的に通話を切った伊織だった。
肘枕で、凪沙の身体中にたくさんあるキスマークを見つめた。
凪沙が自分のモノだという印。
黒い薔薇のピアスも、キスマークも、左手の薬指の指輪も……全て、凪沙が自分のモノだという証。
伊織はこの証を見ていると、狂喜で溺れてしまいそうになる。
起き上がり、伊織は凪沙のピアスに触れた。
そして身体のキスマークをなぞり、左手の指に絡めて握った。
すると、無意識なのか凪沙が握り返してきた。
「え…?凪…?起きてる?」
「………」
「起きてねぇか……フフ…可愛い…」
しばらく微笑んで見ていると、
~~~~~!
凪沙のスマホに着信が入った。
スマホ画面を覗くと“紅音”の文字。
躊躇なく、電話にでた。
「なんだよ、紅音」
『は?伊織?なんで、凪沙のスマホに出るの?』
「夫婦なんだから、当たり前だろ!?」
『あんたねぇ…夫婦だからって何でも許されないのよ!』
「俺と凪の間は許される」
『だから━━━━━』
「もう、いい?今いいとこなんだよ。
邪魔すんな!?」
『同窓会!』
「は?」
『許可してよ!久しぶりなんだから…!』
「やだっつてんだよ!?
紅音は、死にたいの?」
『裕隆みたいに?』
「あ?」
『伊織は昔からそう。
大切なモノを奪われそうになると、相手を壊す。
宝物のぬいぐるみを捨てられた時も、欲しかったゲームを壊された時も……
…………裕隆から、凪沙を奪う時も…!』
「だから?」
『え?』
「俺は正しい恋愛なんて、わかんねぇよ。
宝物を大切に囲って何が悪いんだよ!
誰だって大切な宝物は、大切に囲うじゃん!
俺は凪が宝物だから、大切にしてるだけ」
『伊織…』
「はぁー、だったら勝手にしたら?」
『は?』
「同窓会」
『いいの?』
「だから、勝手にしたら!っつてんの!
俺も勝手にするから!」
そこで、一方的に通話を切った伊織だった。