この世界から君が消えてしまう
 部屋に入ったときの第一認証は『白』だった。雫はやはり死んでしまったのか、真ん中に雫が横になっていた。

話しかけても何も言わず、体を触っても何も言わなかった。
体は怖いくらい冷たく、寒気がした。ほは赤い方だったが全く赤くなかった。

「雫…」
「ねぇ…なんで?」 
「どうして?」

そんな言葉をかけてもただ俺の声がこの部屋で響くだけ。

顔は涙と汗でぐちゃぐちゃだった。
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