この世界から君が消えてしまう
『お前に1度きりのチャンスをやる』

―チャンス?―

『そうだ。チャンスだ』

―どんなチャンスなんですか?―

『彼女を生き返らせることができるチャンスだ』

―そ、それって…―

『でも、一つ条件がある。それはお前が彼女に自妙をあげるということ。つまり彼女がこの世で生きるということは、お前は死ぬということだ』

―は、はぁ…彼女を生き返らせるためには俺は死ななくてならない…ということですね―

『あぁ、そうだ。でも、もし死にたくないと言うなら、彼女の残りの自妙をお前にやる事ができる』

―彼女の分まで生きる…ということですか…―

『そういうことだ、どうするかはお前次第だ。来週の今の時間にまた来い。その時どうするか聞いてやる。どっちにもしない場合は来なくていい…あと、いい忘れていたが彼女を生き返らせるとしても、お前が生きるとしてもどちらにせよ、彼女の過去を見なくてはならない、わかったな』

―えっ、あっちょっと―
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