君はどんな味がする?
これから何が起こるのか知らない無知な赤ちゃんは、興味津々といった表情でアルフレッドを見て何かを言っている。

小屋に連れて行かれ、まな板の上に乗せられ、アルフレッドが包丁を取り出しても、トーマスは楽しそうにしていた。

「いただきます」

トーマスの肉とアイスプラントのサラダはとてもおいしかった。トーマスの肉はとろけるほど柔らかい。

「赤ちゃんにして正解だったな」

そう言うアルフレッドの目には、罪悪感などはなかった。








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