君はどんな味がする?
「エルヴィンもいいな。でもドンもおいしそう……」
リストをめくって悩んでいるうちに朝を迎えてしまった。眠っていない頭はどこか重く、何も考えられない。
「ふぁ〜……。結局決められなかったなぁ〜……」
あくびをしながらアルフレッドは階段を降りて行く。その時、階段を踏み外してしまった。それに気付いたのは、グラリとアルフレッドの体が倒れてしまってからだった。
「うっわぁ!!」
階段から転げ落ちる、そう覚悟してアルフレッドが目を閉じた時、アルフレッドの体が背後から誰かに支えられた。
「大丈夫ですか?アルフレッド様」
アルフレッドが振り向けば、使用人のラニオンが安心したような顔でアルフレッドを見つめていた。しっかりした胸板、筋肉のついた腕にアルフレッドの心にどす黒いものが生まれていく。
「ありがとう、ラニオン。君がいなかったら俺は階段から転げ落ちてたよ」
「いえ、アルフレッド様がご無事でよかったです」
リストをめくって悩んでいるうちに朝を迎えてしまった。眠っていない頭はどこか重く、何も考えられない。
「ふぁ〜……。結局決められなかったなぁ〜……」
あくびをしながらアルフレッドは階段を降りて行く。その時、階段を踏み外してしまった。それに気付いたのは、グラリとアルフレッドの体が倒れてしまってからだった。
「うっわぁ!!」
階段から転げ落ちる、そう覚悟してアルフレッドが目を閉じた時、アルフレッドの体が背後から誰かに支えられた。
「大丈夫ですか?アルフレッド様」
アルフレッドが振り向けば、使用人のラニオンが安心したような顔でアルフレッドを見つめていた。しっかりした胸板、筋肉のついた腕にアルフレッドの心にどす黒いものが生まれていく。
「ありがとう、ラニオン。君がいなかったら俺は階段から転げ落ちてたよ」
「いえ、アルフレッド様がご無事でよかったです」